ぜんそく症状の改善には姿勢矯正とストレス除去

前回の投稿では、睡眠を大切にすることでぜんそく症状が落ち着いたことを書いた。

〇〇不足がぜんそくと骨折の原因になる!?

今回は、私が更にぜんそく症状を改善させた「姿勢矯正」について述べていく。

(記事の主語は深澤洋子。)

「矯正」というと非常にカチカチした「〜ネバならない」のイメージが強いのだが、ここではそんな意味では使っていない。

本来の人間の望ましい姿勢に、自然に戻すことを主旨としている。

我々の心と体は「自律神経」のバランスによって、コントロールされている。

 

自律神経系は、交感神経と副交感神経が拮抗的に働いており、どちらか一方が働いている時はどちらか一方が休むことにより、24時間365日生命活動を連続して行うことが出来る、とても大切な神経系である。

 

私たちが、起きている時も寝ている時も1日中休むことなく心臓が動いて呼吸を行うことが無意識に出来ているのは、この自律神経系のおかげであるため、この神経系が疲れてバランスが崩れてしまうと、一気に心と体に不調が現れるのだ。

基本的に、アクティブに行動している時や緊張したりストレスがかかっていたりする時に交感神経が働き、リラックスしている時は副交感神経が働いている。

交感神経と副交感神経は、どちらともしっかり働かなければ、お互いを疲れさせてしまうために、私たちはしっかりとアクティブな時間とリラックスしている時間を持たなければならない。

私たちは、この自律神経のバランスを取るために、余暇でリフレッシュしたり、誰かに悩みを話したりしてストレスを解消しているのである。

→自律神経のバランスとは?

セロトニンを増やすコツ まとめ

(セロトニンを増やすことで、自律神経が整う。)

 

自律神経の整え方は色々あるので、また違う記事で書くが、この自律神経というもの、(自律神経に限らず神経系全般は)脊椎から全身に向かって伸びている。その脊椎を保護しているのが背骨だ。

よって、私たちは自律神経系の根幹とも言える「背骨」を守ることで、自律神経を整えることができるのだとも言える。

また、背骨は脊椎だけでなく、私たちの体の中心となり、あらゆる臓器を守っている。脳も背骨に支えられているし、肺も胃も腸も、背骨があるからこそその場所においてしっかり働くことができるのだ。

 

私はぜんそくについて調べていくにあらためてそのことに気づいた。

「背骨にアプローチして姿勢を整えることによって、肺を膨らませることができて、自律神経を整えることができるのではないか?」

私は自分の院の患者さんに対しては、重心調整法で全身のエネルギーのバランスを客観的に整えて、加えてオステオパシーの整体技術で背骨の調整を行うことができるのであるが、これは自分ではなかなか難しい。

そこで私は、バックストレッチャーを利用しながら物理的に背骨の位置を整えつつ、自分に対してエネルギーを入れて全体的にバランスを整えるという方法を行ってみた。

↑私が「べろべぇ」と勝手に呼んでいるタイプ。刺激の欲しいところに刺激が加えられるので嬉しいし、柔らかいので気持ちがいい。

↑今はあまりこのタイプを見ないが、昔通販で購入したもの。バキバキ言うので自分の背骨がずれているのが分かる。私は気持ちがいいが、痛いかもしれない。

 

バックストレッチャーで、背骨の位置を整えるようになってからは、少し疲れた時に出ていた咳がほとんど出なくなった。

姿勢を良くすることで、肺や気管支の形の歪みを治して呼吸をしやすくし、炎症を抑えることができるし、背骨が取り囲んでいる自律神経を守り働きを整えることができるので、ぜんそくに限らずありとあらゆる疾患に目に見える効果を発揮するのである。

 

私が自分に対する効果を実感していると、今年の6月に長女から電話がかかってきて、咳が止まらなくなっているから治してくれという。長女の誕生日が6月であったこともあり、私は誕生日プレゼントとして長女に「べろべぇ」を買って送った。更に、べろべぇを使っている状態で電話にて遠隔エネルギー治療を実施することにより、長女の咳も少しずつ治って、7月には全く咳が出なくなったのである。

長女も30歳の時にぜんそくの診断を受けており、食事療法により治癒してはいたが、それでもストレスが溜まったり疲れたりするとすぐに咳が出ていたため、これからはバックストレッチャーを有効に使いながらセルフケアをしていってもらいたいものである。

食事の法則

 

自分の背骨のセルフケアや、遠隔治療にはバックストレッチャーが特に有効であることは分かったが、それまでもオステオパシー整体で患者さんの姿勢を整えながら、エネルギー調整のケアを行うことでぜんそくに効果を示した良い事例がある。

長年のぜんそくに苦しむ70歳を超えた女性が、その方の娘さんによる紹介で来院された。夜寝るのも苦しくて、死にたいと思うこともあったようだ。その方に施術を行ったところ、最初の施術の後「あれ?いつもより咳が出ない。」と早速効果を感じられ、週1回の4回目の施術の際には「咳がほとんど出なくなりました。」とのご感想を頂けた。

娘さんも、「母がこんなに咳をしなくなるなんて思いませんでした。」と感嘆されていた。身内の咳は一緒に住んでいる家族にとっても見ていられない辛いものである。

 

元気な時であれば、エネルギーというものは自分の内側から発せられるものであるし、家族同士が分け与え合うものであるのだが、病気すなわち「気が病んでいる」時はエネルギーを自分自身で補充することができなくなる。すると、ますます症状が重くなり、なかなか自分で治すことは難しくなるのだ。

私たち治療家は「気を整えるきっかけ」を体に与えることで、患者さんの自己治癒力を最大限に発動させる技術を日々磨いている。

そのため、体に対する施術もさることながら、心のケアもしっかりさせて頂いている。

と同時に、気導術で体の気を自然界や術者から分け与えて、しっかりと内部に充満させて、内側から体を整えていくお手伝いをさせて頂いている。

 

是非とも、身体症状でしんどい思いをしていて、自分ではなかなかケアできない状態になっている方には、当院の施術を実感していただきたいのである。

 

独自のぜんそく治療〜若い頃から苦しんだ末に〜